2017年 01月 28日
メーカー里帰りプロジェクト
依頼主は製造元であった土井産業さん
メーカー里帰りレストアと言う名誉な仕事を与えて頂きました
プロジェクトは車輌の捜索から始まりました
詳しいレポートは今後一つにまとめた物にしていく予定です
現在は欠損している部品などの複製作業を行ったり塗装などをしております
試作車輌と思しき個体で謎だらけですが数少ない文献などを紐解き解釈を加え作業を進めて来ました
アンダーブラケット製作記です
鉄鋳物で出来たアンダーブラケット
このAB型はフロンと周りの構造が非常に個性的なつくりをしている
酷使されたのかクラックだらけである
油と錆びにまみれた鋳物は修繕が大変困難
裏には鉄板でガセットが追加されている
インナーチューブはロウ付けされており分解できない
ぐにゃぐにゃに変形しており左右のフォークとステムシャフトの関係もめちゃくちゃ
何故このような修理がなされたのかある仮説がたっているが今はまだ書けない
溶接を試みたがあえなく失敗
それどころかガセットをはがしたらバラバラになってしまいそうだ
今回は鉄板を組み合わせて忠実なレプリカを製作することになった
この部分に関してはオリジナル部品の組立構造上どうにも腑に落ちない点があった
とても付け焼刃な物で試作品であろう可能性が高まる
どちらにしろそのままレプリカを製作する事はできても組立に支障があるので若干ニュアンスを変更する
裏側に補強リブがあるのでそれも再現
全て溶接とリューターでの削りで
ここにはV字の段が付く
こんな感じだろう
オリジナルの裏側
コチラがレプリカ
若干形状が違うのが分かると思います
ならべてみるとこんな感じに
後は細かい仕上げに入ります
車輌の再生記事は随時更新していきますのでお楽しみに